退職を決意するまでの経緯②
(続き)
その出向先は、グループ内の事務作業を代行しているシェアードサービスが主体の会社です。
異動前の会社時代から、そこの一部の方々とは割と頻繁にやりとりしていましたが、ある意味もっとも行きたくない会社でもありました。
グループ内のシェアードサービスということで、そこの会社は大半の業務がルーチンワーク的な内容であることがわかっていたのと、詳しくは言えませんがグループ内でもちょっと宗教的な匂いのする全員参加活動が何かすごいという感じの会社だったからというのがあったからです。
もちろん、おかしな宗教活動をしているということでは全くないのですが、〇〇活動という標語のもと、~すべき、~を見習って、のような全員同方向を半ば強制されるような雰囲気があるというのをいろいろ聞いていました。
実際に異動してみると、その噂はほぼ的中していて、何か掛け声だけすごくて中身のない業務改善活動をものすごく時間をかけてやっているような感じにしか見えませんでした。
〇〇という活動さえやっていればすべては大丈夫! 的な雰囲気が会社のいたるところにあって、それにそぐわないことは完全否定される・・・そういった側面をえんえんと感じる空気が職場に蔓延していた感じでしょうか。
私のように来て間もない人が客観的な目でみると、業務改善の成果報告自体もマユツバな内容しかなく全く同意できないものでしたが、長年どっぷりつかった人たちが大半の会社で、狂信者的とまでは言わないですがそれに近い感じでその活動に依存している様をみると、異動当初は「とんでもない会社に来たぞ」というのが正直なところで、お先真っ暗的な印象しかありませんでした。
そうはいっても、個々人にフォーカスをあてるとそんな印象はあまりなく、いろいろ楽しい経験もあったのですが、いかんせん、根本的な会社思想や職場雰囲気が受け入れられない状況で仕事を続けていくと、途方もない違和感がどんどん積み重なっていくことになったように思えます。
しかし、根本にある会社カルチャーといったものが退職を考えるひとつの因子になったのは間違いないですが、割合的にはさほど大きいものではありませんでした。
(続く)